胡麻のニューカレドニア旅行記
管理人 胡麻のニューカレドニア旅行記
2001年2月に6泊7日でニューカレドニアに行ってきました。
私にとっては初めてのリゾート系海外旅行です。
天国に一番近い島
ニューカレドニアと聞いて一番最初に思いつくのが、「天国に一番近い島」でしょう。
有名な映画ですが、20年近くも前の映画なので知らない人もいると思います。これは原田知代が主演した映画で、原作は森村桂です。実は私はニューカレドニアから帰ってきてからこの本と映画を見ました。
原作の方は思っていたより面白く、当時はベストセラーになったそうです。この作品を機会に著者(森村桂)もいくつものベストセラーを持つ人気作家になりました。内容は簡単に言うと、「幼い時に亡くなった父から南の島に<天国に一番近い島>があると聞いていた女性がその島を探す旅に出る。しかし、そこにはとんでもない出来事が!!」です。(笑)
最後にこの本の内容が全て実話だとわかるのですが、それがとても衝撃的でした。
とんでもない話だったので、読んでいる間はずっとフィクションだと思っていたのです。(笑)
これが書かれたのが昭和40年なので、当時は海外旅行に行く人も少なく、特にニューカレドニアに観光で行く日本人は皆無で、ニッケル関係の商社マンが何名か駐在しているだけです。そんな訳もわからないところに、父が話してくれた<おとぎ話>のような話を信じて、若い女性1人で行くとは!
映画の方は原作が書かれてから十数年も経つので、その本のおかげもあって、ニューカレドニアは観光地化されています。その為、父親から聞いていた天国に一番近い島を探しに行く、という話は同じでしたが、それ以外の内容はずいぶん変わっていました。

この本の初版は昭和44年ですが、映画の人気もあって、
昭和59年になっても表紙を変えて発行しています。(50版)
ちなみに表紙の女の子は原田知代です。
知らない人も多いのですが、ニューカレドニア本島は森村桂が見つけた<天国に一番近い島>ではないのです。原作にも書かれているとおり、本島から飛行機でしばらく行ったウベア島というのがその島なのです。最初、森村桂がニューカレドニア本島に行った時、その島の汚さに幻滅したそうです。しかし、ウベア島に行って天国に一番近い島を見つけたのです。
ニューカレドニアに行ったら離島に行け!というのが観光客の常識です。
ウベア島の他にも奇麗な砂浜と海が見れる島はいろいろあって、イルデバン、アメデ、リフーなど
の島々です。私たちは一番手軽に行けるアメデ島に行ってきました。
アメデ島
この島の一番の売りはナポレオン3世が建てたという灯台でしょう。一周約20分程の小さな無人島の中央にポツンと建てられています。
この島は無人島の為、定期便などはなく、ヌメアから出航しているクルーズ船の日帰りツアーに参加する必要があります。(クラブ・メッド近くの桟橋から出航) 前述した他の島々がセスナで行くのに比べ、アメデ島は船なので値段も控えめです。(昼食込みで1人1万円弱)
アメデ島へは40分くらいで着きました。200名程の乗客は日本人と欧米人(フランス本国人?)で、日本人は20〜30名くらいいました。
島に着くと昼食まで自由行動ですが、無料でグラスボートに乗れるということなので、早速乗りました。少し沖の方に行ってスタッフがパンをほり込むと大小様々な魚が群がって来ました。グラスボートを降りた後は島を一周しましたが、桟橋がある海岸以外は人がほとんどいなかったです。特に桟橋の裏側は人が全くいなかったので、まるでプライベートビーチでした。
さて、日本からインスタントの水中カメラを持ってきていたので、海の中で餌付けしているところをカメラで撮ろうと思い、売店でシュノーケルセットを借りて、パンを持って海の中に入りました。海の中でパンをばら撒くとたくさんの魚が寄ってきて、怖いくらいでした。何枚もシャッターを押したのですが、日本に帰って現像したところ、光量不足などでどれもNGとなりました。(T_T)
さて、いよいよ昼食&タヒチアンダンスショーです。
昼食はビュッフェ形式になっていて、食べ放題&飲み放題です。前のステージでスタッフのお兄さん・お姉さんが演奏&ダンスを披露してくれます。
ショーの途中で観客と一緒にダンスを踊りたいということで、観客をステージに呼び始めました。欧米人は声をかけられるとさっさとステージに上がるのですが、日本人は声をかけられて、手を引っ張られても頑なに抵抗して、前に出ようとはしません。数名の欧米人だけでは面白くないと思ったのか、最後は日本人の男ばかりに声をかけてきました。ということで、私もよくわからないダンスに参加させられることになりました。トホホ 私達が言われたとおり踊っていると欧米人は大受けするのですが、日本人には何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。(フランス語なので・・・)
食事の後は適当に泳いだり、日光浴をしたり、灯台に登ったり、のんびりと過ごし、アメデ島での1日を満喫しました。
アメデ島のスタッフ
男女各5名くらいづついるツアーのスタッフが乗船時のチケットもぎり、グラスボートでの案内、売店の売り子、食事の用意、そしてダンスショーの踊り子&演奏となんでもやってくれます。中には英語・フランス語・日本語と3ヶ国語話せるスタッフもいて驚きました。

アメデ島(右側に見えるのは灯台)
島の反対側は全く人の気配がなく、プライベートビーチでした。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海がとれも綺麗でした。

グラスボートから海にパンを投げると怖いくらいたくさんの
お魚さんたちが寄ってきます。
ヌメア市
ヌメア市はニューカレドニアの首都?です。厳密に言うとニューカレドニアはフランス領なので違うのですが・・・
ニューカレドニアは「南太平洋のプチ・パリ」などガイドブックに書かれていますが、そんな期待は持たない方がいいでしょう。普通の田舎都市でした。のんびり、自然を楽しむ旅行をしたい方
には、お薦めだと思います。

ココティエ広場で子供にバルーンを作っているところ。
とっても喜んでいました。
ニューカレドニアの観光
私達が行ったツアーは半日観光が付いていたので、それに参加して観光スポットを周ってきましたが、はっきり言って、行く必要はないでしょう。内容は以下のとおりです。
◆ヌメア水族館
うーん、とっても小さいです。ノーチラスが有名らしいです。
もうすぐ、新しくなるとか?
◆ベェントロの丘
アンスバータを見渡せる丘です。
◆FOLの丘
Tシャツ売りのおじさんがうるさかったです。
◆朝市
残念ながらこの時、現地のお金を持っていなかったので、指をくわえて見ていました。
後日、ここで昼食用にパンを買ったのですが、清算の時に店員さんがにっこり笑ってパンを1つ差し出してきたので、てっきりサービスかと思い、「メルシー」と答えておきました。しかし、レシートにはしっかりこのパンの料金が加算されていました。(笑)
◆囚人のパン焼き工場跡
◆刑務所跡
この2つはしょぼかったです。
しかし、刑務所跡では信じられない出来事が!!!
ニューカレドニアの物価
行く前から聞いてはいたのですが、ニューカレドニアの物価はすごく高いです。
リゾート地はこんなものでしょうか?でも、普通の生活物資もすごく高かったです。
普通のハンバーガーが1個300円しました。その他の物価も日本以上です。(1.5倍くらい?)
無理もありません、ほとんど輸入しているのですから・・・
