胡麻のラスベガス旅行記

管理人 胡麻のラスベガス旅行記



2000年の10月に5泊6日でラスベガスに行ってきたのでレポートします。


ラスベガスの夜景

ラスベガスとは?

ラスベガスは一言で言うと「巨大な遊園地」と言えるのではないでしょうか?
昔の「賭け事(カジノ)」というイメージはすっかり消え去って、子供からお年寄りまで楽しめる一大観光都市になっています。ニューヨークの摩天楼、エジプトのピラミッド、エッフェル塔、ヴェネチアの運河、古代ローマの街並み、五重の塔などの様々な風景(ホテル)がそこにはあります。そして、それらの巨大ホテルは客をカジノへ引き付ける為に様々なショーを行っています。このカジノの収益のおかげでラスベガスはアメリカで一番物価が安い街となっています。更に、安心して賭け事が出来るようにアメリカで一番安全な街としても知られています。

ラスベガスは建設50年くらいの歴史の浅い都市です。
砂漠の真ん中にポツリと存在する都市でどうしてこんなところにこんなものが?と思います。ラスベガス建設の歴史は「バグジー」「カジノ」という映画を見ればわかると思います。(私はラスベガスの行く前に「バグジー」をレンタルビデオで見ました)
「バグジー」はバグジー(虫けら)とあだ名されたマフィアが、組織の金を使い込んで、砂漠の中に桃源郷を建設しようとした物語です。彼によって、ラスベガスという都市は誕生することになり、彼が最初に建てたホテルは、フラミンゴ・ヒルトンとして、現在まで名を残しています。しかしながら、彼のプロジェクトは失敗し、組織の手により彼は殺されてしまうのです。その後、ラスベガスは、マフィアに支配されたカジノとショーの街として、不健全な発展を遂げます。この暴力的な時代とテーマパークのような現代とのつなぎの時代を見せてくれるのが「カジノ」です。

私はマジックをかじっていたので、前からラスベガスに興味があったのですが、そうでない人も充分に楽しめるのではないでしょうか?


旅の日程

ツアー
私が行ったツアーは5泊6日で5万9千円の激安ツアーでした。(宿泊ホテル:インペリアル・パレス)ツアーといっても飛行機&ホテル料金とホテルまでの送迎だけなので、全て自由行動でした。
オプションのツアーには行きませんでした。グランド・キャニオンには少し引かれましたが、高かったので・・・(確か2万円くらいしたと思います)ツアーの値段が安い代わりに飛行機は直通ではなく、成田→ポートオレゴン→ロサンゼルス→ラスベガスと乗り継ぐことになりました。
しかし、ラッキーなことに、ツアーの日程がちょうどハロウィンの時期に当たっていたので街のあちらこちらに仮装をした人達がいて楽しめました。(写真参照)
とある土産物屋さんで買い物をしていると奇妙な格好をした10人くらいの子供が入ってきて、「お菓子をくれないといたずらするぞ!(←多分、こう言ったんだと思う)」とお店の人にお菓子をねだっていました。お店の人は用意していたお菓子をたくさんあげていました。


仮装をしている人達

2日目
昼過ぎにラスベガス到着
「サン・レモ」でカジノ講座
「ホリデー・イン」のブッフェで夕食

3日目
「ミラージュ」「トレジャーアイランド」「シーザース・パレス」「ニューヨーク・ニューヨーク」「マンダレー・ベイ」「MGM」「モンテカルロ」
ランスバートン・マジックショー

4日目
「ストラス・フィアー」、「サーカス・サーカス」、ダウンタウン(フリーモンド・エキスプレス)
ジークフリード&ロイ・マジックショー
「ベラッジオ」で夕食

5日目
朝5時に出発


ホテル

ラスベガスでの観光とはホテル巡りなのです。ホテルは宿泊するお客さんでなくても自由に出入りができ、ホテル内のカジノやビュッフェ(日本で言うバイキング)や有料・無料のショーや遊園地に行くことができます。どのホテルでも入るとすぐにカジノがあります。そして、受け付け、トイレ、レストラン(ブッフェ)、ショー会場に行くには必ずこのカジノを通らなくては行けない仕組みになっています。ホテルはカジノの収益で成り立っているのです。その代わりホテルには無料のショーや格安の宿泊料金、激安のビュッフェで人を引きつけるのです。

サン・レモ
ここのホテルは日本のサンルートホテル・グループが経営している事もあって、日本人向けにカジノ講習会を無料で行っています。(日本語での講習です)
私も受講しててきましたが、なかなか良かったです。ここではキノ、ブラックジャック、ルーレット、スロットなどのカジノを実際に体験できます。特にキノは無料で賭けさせてもらえました。(もちろん当たればお金が貰えます)
そして、最後にカード(トランプ)がお土産として貰えるのです。


ミラージュ、トレジャーアイランド、ベラッジオ
この3つのホテルは同じホテルグループということです。
どのホテルも無料のショーをホテル前でやっています。
ミラージュは火山の噴火ショー、トレジャーアイランドは海賊船ショー、ベラッジオは噴水ショーです。海賊船ショーは1回数百万円もかかるのに、1日4回もやっているそうです。(ぶったまげました) 噴水ショーはそこらへんにある普通の噴水とは全然違って、曲にあわせて華麗に高く水が宙を舞うのです。(結構、良かったです) あのショーをする為に広大な敷地を湖(池?)にするとはお金かけてます。

ミラージュ

ホテル内の劇場では「ジークフリード&ロイ」のマジックショーをやっています。
また入り口すぐ横ではホワイトタイガーが見物できます。
表では火山の噴火ショーをやっています。

トレジャーアイランド

トレジャーアイランド前でやっている海賊船ショーです。
なかなか迫力があります。(これが無料とは・・・)

ベラッジオ

すごく高級感漂うホテルです。
ホテルの中ではラスベガスで一番人気のショー「O(オー)」をやっています。
ホテル前の湖では噴水ショーをやっています。(上の写真参照)

ストラスフィアー
私は歩いて行きましたが、ストリップ地区の中心からかなり離れています。
途中寂しいところがあるので夜は歩いて行かない方がいいでしょう。
巨大な塔?が目印です。ここは展望台になっていて、有料ですが登れます。
そして塔の天辺にはなんと、ジェットコースターがあるのです。(信じられない)
ここのカジノは一番出るらしい?




塔(タワー)の上からラスベガスの街が見渡せます。
本当に砂漠の真中にポツリと出来ている街なのでした。

サーカス・サーカス
ここも中心部からは離れていましたが、歩いて行きました。
その名の通り、このホテルの中では30分置きにサーカスが開かれています。
私が見た時はアクロバット&ピエロショーでした。(あまり上手くなかった)
子供連れの客が多かったです。(もちろん子供はカジノ厳禁です)



インペリアルパレス
格安ツアーを選択した私はこのホテルに泊まることになりました。
このホテルのモチーフは日本の五重塔です。わざわざ瓦も日本の寺から取り寄せたとか・・・
どう見ても日本と中国がごっちゃになった内装・外装で、バーの名前は「サケ」、「カンパイ」、「ゲイシャ」など・・・ただし、立地条件は最高で、辺りは有名ホテルの密集地帯となっています。どうせ他のホテルで食事も遊びも、と考えてるなら安いのでお薦めかもしれません。
どうでもいいことですが、このホテルのカクテルレディの露出度はかなり高かったです。(ホテルによってカジノの女性従業員(カクテルレディと呼ばれる)の衣装が違っていて楽しめます)
このホテルのウリとしては、アメリカの有名人のそっくりさんショーをやっていることと、クラシックカーのコレクションを展示していることですが、私はどちらも行きませんでした。

ダウンタウン
ダウンタウン地区は巨大ホテル街があるストリップ地区から離れているので、バスかタクシーでの移動になります。ここにはたくさんの観光客が来ますが、それはほとんど「フリーモンド・エクスペリエンス」を見るためです。約400mのアーケードが電飾と音のパフォーマンスを披露してくれます。わざわざバスで行っただけはあってとても良かったです。


大人気の「フリーモント・エクスペリエンス」


マジック・ショー&ショップ

マジック・ショー
私が行ったマジック・ショーは「モンテカルロ」のランス・バートンと「ミラージュ」のジークフリード&ロイです。私が以前から知っていたラスベガスのマジシャンはこの2組だけです。彼らははラスベガスに自分たち専用の劇場を持っているのです。実は私がラスベガスにいる間に「シーザース・パレス」でデビット・カッパーフィールドの期間限定の公演があったのですが、パスしてしまいました。

ランス・バートン
値段は6000円くらいでした。当日でもチケットが取れます。
ランスバートンは鳩出しで有名なマジシャンですが、 マジックの種類としては大がかりな仕掛けやハイテク舞台装置に頼らない伝統的な正統マジックから、自動車が消えてしまうようなイリュージョンまで非常にバラエティーに富んでいて、華やかさの中にも伝統を感じさせます。 英語が出来なくても十分に楽しめるショーなので、おすすめです。

ジークフリード&ロイ
ドリンク付きで1万円ちょっとと高かったです。昔は非常に(ラスベガスNo.1の)人気があって当日にチケットを取るのは難しかったそうですが、今ではそれ程でもありませんでした。
ハイテク舞台設備と洗練された近代的パフォーマンス、それに次から次へと出ては消える本物のホワイトタイガーには驚かされます。(しかし、私はランスバートンの方が・・・)
大掛かりな機械がいろいろと出てくるのですが、それがこの時はアダになった様です。演技の最中にいきなり幕が閉じたのです。そしてそのまま数分経ちました。場内がザワザワとしてきた時、ジークフリードが出てきて、「機械が故障してしまい、一時中断している。」と説明がありました。この時私は「もしかしてお金が返ってくるかも?」と期待していたのですが、そう上手くはいきませんでした。さすがプロだけあって、ジークフリードは演技が再開するまでの30分くらいの間、ずっとしゃべり続け、笑いをとっていました。彼によると、「このマジックを始めて10年ほど経ったが途中で演技を中断したのは4度目」だとか? もしかして私は運が良かったのかもしれません。
そして、彼の機転利いたトークのおかげで、ブーイングではなく拍手で閉幕となりました。

マジック・ショップ
マジック・ショップは私が発見した限りでは「モンテカルロ」(ランスバートン劇場の入口横)と「サーカス・サーカス」(遊園地の入口横)と「シーザース・パレス」(ショップ街)にありました。
「シーザース・パレス」のショップはマニア専門店の雰囲気で入りづらかったですが、それ以外のショップは子供からマニアまで幅広いネタが置いてありました。
どのショップにもマジシャンがいて、実演してくれます。


ビュッフェ(バフェィ) BUFFET

ラスベガスの楽しみの一つに「ビュッフェでの食事」があります。
ビュッフェとは、定額の料金で“食べ放題” 食べることのできるセルフサービス形式のレストランのことです。ビュッフェ運営の成否がカジノ収益を左右するとさえ言われるほどその存在意義は大きいため、規模も内容も世界で例を見ないほど派手なものになっています。
安くておいしい食事を提供することにより少しでも多くの客を集め、一人でも多くの客にカジノでお金を使ってもらいたい、という戦略がビュッフェ運営の根底にあります。
私が行ったビュッフェは「インペリアルパレス」「ホリデーイン」「モンテカルロ」「ベラッジオ」です。
この中ではベラッジオが一番良かったです。

ベラッジオ
ラスベガスの人気ビュッフェの1つです。値段は約2000円と他のビュッフェと比べて割高ですが、種類の豊富さ、良質な味、高級感などを考えると納得できます。
ここのビュッフェのカニは他のビュッフェのものと比べて、味もサイズも非常に立派です。日本人観光客がたくさんいましたが、どのテーブルでもカニの殻が山の様に積み重ねられていました。
デザートのケーキ類はやや甘かったですが、他のビュッフェと比べると、かなり高いレベルにあるといっていいでしょう。(他のビュッフェは甘過ぎです)
私が行った時は30分ほど並びましたが、ひどい場合は1時間待ちという場合もあるらしいです。

モンテカルロ
ここはランスバートンのマジックショーをやっているホテルです。
ここのビュッフェは土日の昼にシャンパン・ブランチというのをやっているので、行ってきました。食べ放題&シャンパン飲み放題で1000円ほどでした。他のホテルのビュッフェではアルコールは有料なので、ビュッフェでお酒(シャンパン)をたくさん飲みたい人にはおすすめです。


カジノ

ラスベガスといえばやっぱりカジノではないでしょうか?
「無料ショー」や「ビュッフェ」を始めとする様々な客寄せの努力は全てカジノのためです。
24時間、安全に楽しくカジノで遊んでもらう為にホテルは絶え間ない努力をしているのです。
あらゆる価格帯のカジノがあるので、資金に余裕がない人もある人も自分なりの遊び方が出来るのが魅力です。また、ポーカーやブラックジャックなどの様にディーラーと勝負をするのが嫌な人はビデオポーカーやスロットなどで楽しめます。

もうひとつの楽しみ方にカクテルレディーの存在があります。カジノで遊んでいると無料でお酒などを持ってきてくれるのです。カクテルレディーにチップを払う必要がありますが、わずか1ドルでセクシーな格好をした美しいお姉さんが満面の笑みでお酒をを持ってきてくれるところはラスベガス以外にはないでしょう。これはお酒で客を酔わせて、気前良くお金を使わせようというホテルの企みなので、ガバガバ飲まない様にしましょう。

ラスベガスには一攫千金の夢があります。「メガバックス」という種類のスロットマシーンはホテル間をネットワークで連携されていて、全プレーヤーの掛け金が賞金に加算されていくのです。わずか数百円の掛け金で賞金は数十億円にもなります。もちろん、めったに当たりませんが・・・
「サンレモ」でカジノを教えてくれたディーラーの人が言うには「新しく建てられたホテルで当たる確率が高い」らしいです。

やりたくて出来なかったのはのはルーレットでの「倍々法」です。(モンテカルロ法ともいう)
ルーレットには2分の1の確率(黒か赤か、奇数か偶数か、19以上か18以下か)で当たり、その配当が倍になる賭け方があり、それを使うのです。(厳密に言うと「0」と「00」があるので、2分の1の確立ではなく38分の18ですが・・・)
これは、外したら次は倍額を賭け、当たった次は最初に賭けた額にもどるという賭け方です。つまり、1ドルを賭け、外れたら次は2ドルを、その次は4ドルを、その次は8ドルを・・・ そして当たったら1ドルからやり直しです。(下表を参照してください)
これでもうかる金額はどの段階でも1ドルですが、8回連続で外す確率は0.6%で、リスクの少ない(しかしリターンも少ない)かけ方ではないでしょうか? もちろん、これを実行するには充分な資金が必要で、8回まで賭け続けるのに255ドル(3万円くらい)かかります。
ごく一部の熟練ディーラーは狙ったところに玉を入れる事が出来ると聞いた事がありますが、ルーレットは玉を投げてから賭ける事が出来るので、心配はないでしょう。(できないところもあるらしいが・・・)
一緒に旅行に行った友人がこの方法を試していましたが、上手くいかなかったそうです。やはり実際にアメリカ人のディーラー相手にこれを実施するのはかなりの勇気が必要です。(笑)

倍々法の確率
回数
確率(%) 47.4 24.9 13.1 6.9 3.6 1.9 1.0 0.5
確率の合計(%) 47.4 72.3 85.4 92.3 96.0 97.9 98.9 99.4
金額(ドル) 1 2 4 8 16 32 64 128


土産

普通、アメリカの土産って何を買うのでしょうか?
ラスベガスに来たのだからなるべくラスベガスらしいものを買ってみてはいかがでしょうか?
私が土産に選んだ物を紹介します。

カード(トランプ)
どこのホテルでもカジノではオリジナルのホテルの名前入りカードを使っています。
カードはマジシャンなら誰でも知っているU.S.Playing Card社のBeeという種類のものです。
カジノで使用したカードは古くなる前にお土産として売りに出されるのです。
値段はどこも1ドルほどなので、ちょっとしたお土産としていいのではないでしょうか?
ただし、カジノでの不正防止の為、カードの角が削られています。中には穴あけパンチで全てのカードに穴を開けているホテルもあるのでご注意を!(これではお土産になりませんよね)

マジック道具
やはり、ラスベガスと言えば「カジノ」と「ショー(マジック)」ではないでしょうか?
「モンテカルロ」のマジック・ショップでは初心者向けのマジックを売っているので、お土産にどうでしょうか?値段も数百円からで売っています。私はここでお土産をしこたま買いこみました。

ハーフダラー
ハーフダラーとは半ドル硬貨のことです。なんでそんなものが土産になるのでしょうか?
マジシャンがコインマジックをやる時にはたいていハーフダラーを使います。大きさが日本の500円硬貨より少し小さく、丁度扱いやすいからです。
しかし、このコインは当のアメリカではほとんど流通していないコインで貴重なのです。
私もラスベガスに来てからいろいろ探しましたが、ストリップ地区の巨大ホテル内のカジノにはありませんでした。しかし、ダウンタウンのとあるカジノにハーフダラーのスロットが1台だけ見つける事が出来たのです。マジシャンの友達がいたらお土産にいかがですか?

コースター
ハーフダラー硬貨をそのまま大きくしてコースターにしたものです。
普通のコースターとしても使えますし、マジックの道具としても使える!!
1ドルなので、これもお土産にしこたま買いこみました。
ホテルの売店ではなくストリップの大通りにある土産物屋さんで買いました。

Tシャツ
これも土産物屋さんで買ったものです。(6枚くらい買ってしまった)
1枚1000円以下と安かったです。しかし、生地はなかなかしっかりとしていて、首のところなどが伸びる事はなかったです。

その他
各ホテルの土産物屋ではそのホテルにちなんだ土産物がたくさん売っています。
例えば「トレジャーアイランド」なら海賊モノ、「ルクソール」なら古代エジプトにちなんだモノ、など
その他にもラスベガスとは関係はないですが、コカコーラやスタートレック、M&M、などのアメリカのキャラクター?モノがそれぞれの専門店で売っているので、見るだけでも楽しめるでしょう。
ティファニーの直営店もありました。(ベラッジオ) 日本で買うよりも安かったです。



リンク

私の友人のラスベガス旅行記(結構、面白いです)

ラスベガス〜オリンピック国立公園〜シアトル旅行記


ラスベガスの最新情報は以下のサイトを参照してください。

ラスベガス大全

ラスベガスフォーラム「FVEGAS」