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胡麻のキャンプファイヤー入門





私は学生時代、社会に出てからと、10年くらいの間、子供を対象としたキャンプでキャンプカウンセラー(野外活動指導者、キャンプリーダーとも言う)をしてきました。その間に覚えたキャンプの技術は野外炊飯、テント設営、キャンプファイヤー、レク・ゲーム、天体観測、ロープワーク、救急法などなど多岐に渡っています。
このページも当初、キャンプ全般に関して書こうと思ったのですが、一般的なことは他のサイトや書籍などでいくらでも情報を入手できるでしょう。ですから、ここではキャンプの中で私が比較的得意とする分野の「キャンプファイヤー」、特に「その演出方法」に搾って紹介します。

キャンプファイヤーとは?

キャンプが終って、子供たちに何が一番楽しかった?と聞くと、
「キャンプファイヤー」という答えが返ってくる事が多かったです。
その他のプログラムが大して面白くなかったということですから、それはそれで問題があるのですが、キャンプファイヤーとはそれほど子供たちにとっては印象に残り、かつ楽しいプログラムなのです。必ず成功するように充分な準備をしましょう。


キャンプファイヤーの流れとゲーム

キャンプファイヤーには「流れ」があります。
特にキャンプで初めて知り合った人(子供)達がファイヤーをする場合はファイヤーの成功・不成功がその「流れ」によって左右されることになります。(ちょっと大げさかも?)
私が説明するのは「セレ・ボン方式」という方法(流れ)です。
ゲーム部分は「導入」、「盛り上げ」、「落し」の3つに別れます。

ファイヤーのゲームとゲームの間には「つなぎ」を必ずいれます。これは意外に重要なのです。
あるゲームが終わって、他のゲームリーダーにバトンタッチする時、「つなぎ」が悪いとファイヤーの流れが断ち切られ、興ざめしてしまいます。
スムーズ&ナチュラルに引き継がなければいけません。
では、どうすればいいのでしょうか? 「猛獣狩り」で説明すると、
・最後の猛獣に「キングコング」を選び、その後、「キングコング」のゲームに移る。
・次のゲームが決まった人数で集まってやるゲームの場合は最後にその人数分集めて終わる。
・次にゲーム指導するリーダーが最後の猛獣で(わざと)余って、そのままゲームに移る。
などです。他のゲームも同様にケース・バイ・ケースでつなぎ方を考えてみましょう。

1、ファイヤー点火

ファイヤーを点火します。(点火方法は後述)
点火の際は「コール(掛け声)」を参加者にかけさせます。
(コール:ゴキブリコール、ハイズカコールなど)
点火する人はたいていは参加者の子供か仮装したスタッフです。

例えば、スタッフに女神の格好をさせて、
「この山には昔から(火の)女神が住んでいるという伝説があります」
「その女神様をみんなで呼びましょう!」
など言って、みんなに掛け声(コール)をかけさせ、火が着いたトーチ棒を持った女神が登場します。

2、導入のゲーム

参加者はまだ気持ちが盛り上がっておらず、恥ずかしさもありますから、簡単で隣の人とコミュニケーションを取れるようなゲームが主体になります。
まだ、ファイヤーの火が充分に燃えていなくて、周囲が見えづらい時がありますので、複雑な動きを要求するようなゲームは避けた方が良いです。

・キャッチ
・線路は続くよどこまでも
・幸せなら手をたたこう
・大きな栗の木の下で
・おちたおちた
・頭肩ひざ足
・命令ゲーム(船長さんの命令)

私の十八番は「命令ゲーム」です。(しかし、難しいです)
このゲームは使い方1つで始まり方や終わり方がいろいろアレンジでき、「ゲームのつなぎ」が非常にやりやすいゲームです。例えば、
・ファイヤーの点火に女神様を使った場合、その女神様の命令という始まり方にする。
・次のゲームが座ってするゲームなら命令で座らせて終わる。
・次のゲームをするリーダーを命令で前に出させて終わる。
などです。

3、盛り上げのゲーム

気持ちも乗ってきたところで、どんどん盛り上がっていくようなゲームをします。
この時、今まで班や仲の良い人達で固まっている人達をゲームでバラバラにして、いろいろな人達と交流させていきましょう。
班で考えた出し物(スタンツ)などを混ぜても構いません。

ここのゲームはメインのゲームですから、本当にたくさんあります。
主に大声を出して、踊ったり走り回ったりするゲームです。
でも、あまりハードなゲームを連続してやると疲れてしまうので、気をつけましょう。

・猛獣狩り
・12の誕生日(誕生日おどり)
・ユポイ
・ハイズカ
・鬼のパンツ
・アブラハム
・あんたがたどこさ
・ドレミの歌
・おもちゃのチャチャチャ
・大工のキツツキさん
・手と手と手と
・ロックマイソウル
・鉄腕アトム
・キングコング

私は盛り上げのゲームには「猛獣狩り」をよくやっていました。その理由は
1、説明が比較的簡単である
2、参加者をバラバラに出来る
3、参加者は最後に残りたくないから(罰ゲームが嫌だから)自然と盛り上がる。
4、次のゲームにつなぎやすいから

1の「簡単」というのは重要です。
複雑な踊り&歌が必要なゲームがありますが、それを参加者に教えるだけでたいへんです。
教える時間が長くなると参加者もだれてしまうでしょう。
その様なゲームをする場合は事前に歌や踊りを教えておいた方がいいでしょう。
また、3の「罰ゲーム」をあまり厳しいものにすると参加者は楽しんでくれませんので、簡単なものにしましょう。それでも、恥ずかしがってなかなかやってくれない子供には周りのスタッフが一緒にやってあげるとか、工夫しましょう。
絶対に参加者に嫌な思いをさせてはいけません。
4の「つなぎ」ですが、前述したとおりです。

4、落しのゲーム

ここで一気に盛り下げます。特に子供相手のファイヤーの場合はファイヤーの後に寝かしつけなければいけないので、このようにするのだそうです。
この後、班ごとに別れてグループファイヤーをして、これまでのキャンプの感想を話し合ったり、天体観測をするのもいいかもしれません。

又はエールマスターからの「話」があってもいいかもしれません。
定番としては「火は私たちに3つのものを教えてくれる」という話です。
1つ目は(希望の)光
2つ目は暖かさ(情熱)
3つ目は自らを燃え尽くして光と暖を与えてくれる奉仕の心
非日常の世界で子供たちは何かを感じ取ってくれるかもしれません。
間違っても明日の業務連絡などはしないように・・・

「落しのゲーム」としてはいろいろあると思いますが、実は私は3つしか知りません。

・権兵衛さんの赤ちゃん
・ハレルヤ(マイケル)
・1分間ゲーム(1分間目を瞑ってもらい、1分経ったと思ったら静かに目を開けてもらう)

「権兵衛さん」と「ハレルヤ」はだんだんと歌や振りが小さくなり、最後はシーンと静まりかえります。
私がゲームを担当した時はこの2つのうちのどちらかと「1分間ゲーム」を組み合わせていました。
そして、参加者が目を瞑っている間にファイヤーの残り火で「星型」を作るのです。


火吹きでの点火

これは口から火を吹いて、薪組みに火を着ける方法です。
むちゃくちゃ危険なので充分に練習をしてから実行して下さい。
まず、ウイスキーとエタノール(エチルアルコール)を1:1くらいに混ぜて、それを口に含みます。トーチ棒に火を着けたものを口の前30cmくらいに出して一気にアルコールを霧状に噴き出し、薪組みに点火させます。
(アルコールの切れが悪いと顔に火が回ってきますので注意して下さい)
薪組みの上には点火しやすいように、灯油をたくさんかけておいて下さい。


マジックファイヤー点火

マジックファイヤーとはキャンプファイヤーの点火方法の1つで、人が直接トーチ棒で点火せずに、何もない状態からいきなり火が燃え出します。
方法はいくつもあり、私自身実際に4種類の方法を試したことがあるのですが、失敗も多いです。一番成功したのがニクロム線(電熱線)を使うやり方です。
(ニクロム線はモームセンターなどで売っています。)

このニクロム線を使ったマジックファイヤーの問題点は2つあります。

・近くに電源がないと設置できない。

少し離れているくらいなら延長コードでなんとかなりますが、キャンプ場によってはファイヤー場の近くに電源が全くないところもあります。下見のときに確認して下さい。
私は試した事がないのですが、電池を何本も繋いで電圧を上げ、着火させることができるらしいです。誰か試してみて下さい。

・電源からファイヤーの薪組みまでコードを埋めなければならない。

マジックファイヤーと言うくらいですから、キャンパーを驚かさなくてはいけません。
電源から薪組みまでのコード(電線)は地中に埋めて完全に隠さなくてはならないのです。
地面が柔らかければいいのですが、硬くて掘れないところもあります。
又、ファイヤー場を煉瓦やコンクリートで完全に固めているところも少なくありません。
これも、下見のときによく確認して下さい。

さて、実際の点火方法ですが、図を見ればわかるでしょう。
電気を流す事によって、ニクロム線が熱を持ってきます。
それに灯油を染み込ませた布を接しておくと、引火して火が着くのです。

忘れていけないのは、失敗したときのトーチ棒(と火を着ける人(女神様とか))を用意しておく事です。
その他の方法としては(ひもなどを使って操作する方法として)

・タバコや蚊取り線香を灯油を染み込ませた布に落とす。
・塩素酸カリウムに濃硫酸を滴下する。

などです。


カラーファイヤー

炎色反応を利用します。(学校で習いましたよね)
簡単に手に入る材料として、ほう酸があります。
これは目を洗う薬品として、普通の薬局で安く(200円くらい)で手に入ります。
ほう酸の炎色反応は緑色なので、とても幻想的?です。
これを薪の上に振りかけても、効果はあまりないので、メタノールなどに混ぜて缶トーチの中に入れるかトーチ棒の布に染み込ませて使って下さい。
他の色としてストロンチウムが深紅(赤)で綺麗ですが、残念ながら、どこで手に入れられるかわかりません。その他の元素も書いておきますので、手に入る様なら試してみてください。

<炎色反応の覚え方>
リアカー無きK村で動力借りようとするも貸してくれない馬力でやろう
Li赤、Na黄、K紫、Cu緑、Ca橙、Sr紅、Ba緑 


カラーファイヤー(ホウ酸の緑色)を用いたファイヤーロード


火舞い

「火舞い」とは2本のトーチ棒を持ち、火を着けて振り回すといったものです。いくつかの技があって、それを組み合わせて演じます。キャンプファイヤーの後に演じるととても綺麗です。


火舞いの様子


おすすめのキャンプ場

私のおすすめのキャンプ場の百井青少年村(京都市)です。

百井青少年村




以下は順次書き込んでいく予定です。

キャンプファイヤーの役割
缶トーチ
火文字
火矢